監理団体様へ

実習生の育成に真摯に取り組んでいらっしゃる監理団体の皆様へ

水産加工場

限られた運営資源をやりくりされ、日々のトラブル、クレームに対応され、正確さと柔軟さを求められる非常に難しい業務であること、皆様のご活動は重々承知しております。制度変更にともない、在留資格認定にかかる書類の増加、コンプライアンスの対応などなど大きくなったご負担の対応を検討しておいでのことと思います。ミャンマー エクスプレス リンクでは業務を定型化し、皆様のご負担をできるだけおかけしないよう努力しております。

皆様の最大のご心配は、失踪・逃亡問題( 難民申請 )かと思います。
国内産業の育成が遅れているミャンマーでは、海外での就労がさかんで、日本の技能実習生は海外就労の選択肢のひとつです。
シンガポール、タイ、UAE(Mynmar Express Linkで実績あり)、韓国、マレーシア(現在中止)などが出稼ぎ先です。日本への送出しが2013年に再開されてからは、実習生制度が出稼ぎを認識されており、この誤解が失踪の原因となりました。送出しの再開より4年を経過し、実習生の帰国がはじまり、正しい情報が実習生希望者へ届けられるようになりました。
過去に政変があり、ミャンマー人にとって難民申請をしやすい環境があったこともあり、間違った情報を信じ込んだ実習生がいたことも事実です。

ミャンマーでは家制度が根強く残り、親の意向が実習生に影響します。日本へ行きたい動機を尋ねると、親が日本へ行きなさいといったから、と答える生徒も多数います。家族きょうだいが多いから、家族を助けるために日本で働きたいと生徒は言います。本当に生活が困窮している状態であれば、日本へいくための準備期間にお金と時間をかけている余裕もないかもしれません。日本へ行くための費用もどこからか借金をする予定であれば、調達先を調べ、問題があるようであれば、日本へ行くことを明らめさせることもあります。実習生の仕送りだけで家族が暮らしていけるのかどうかなど家計の実態を把握しておくことも重要です。
そこで、ミャンマー エクスプレス リンクでは募集時に両親兄弟を集めた説明会を実施し、実習生制度に対して正しい認識を提供します。親を見て、実習生候補者を選抜するのです。また、出国前には、家族面談を行います。
実習がはじまってからは、定期的に親へ日本にいる実習生の情報を届けることで、親の状況を把握します。実習生からも実習生の親への送金額が急に多額になっていないか、確認します。実習生の持ち物が増えた、減った、急に携帯電話を欲しがった(現地では、原則、契約も難しいし、高額で携帯電話は買えないと教えています)など、実習生の生活の変化をつぶさにとらえてできるだけトラブルの芽をつむようにします。

過去、失踪の要因のひとつは構造的な問題で実習生の送出しとしては後発であるミャンマーは過去に他国の実習生の受け入れで問題が起きた実習機関や待遇面で見劣りする実習機関の求人が回ってくることがあります。この点についても年数を重ねるにしたがって解決されるものと思われます。

ミャンマーからの実習生受け入れにあたってご注意いただきたい点

建設現場とび職

・実習生候補者の所得について:徐々に大卒者の給与水準はあがってきてはおりますが、都市部で高くて3万円弱、高卒者は2万円弱です。海外での就労経験者は海外で400USD程度の収入があったものもいます。
・インターネット回線を通じた長時間の面接は通信回線の問題があり、ご迷惑をおかけする可能性があります。
・ミャンマーでは、「電子機器組み立て」、「プリント配線板製造」など所属企業が限られており、事前に検討が必要となる職種があります。
・女性1名のみの送出しは認められていません。
・1年(制)の実習生については、ミャンマー労働局は公式に禁止しているわけではありませんが、失踪を危惧し、否定的な見解をもっています。事前確認が必要です。

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