事前教育 の質を高める取り組み

日本企業の技能実習生に対する要求は年々高くなっています。実習生に対する期待度が高まっているのを感じます。毎年、継続して意欲が高く、均質な実習生を輩出するための取り組みのひとつとして、 事前教育 についてお伝えします。

事前教育 でもっとも重視されるのは、日本語教育です。日本語教育については、毎年、同じテスト問題を実施して、データを保存、統計化していくことで、企業様(実習実施者)ごとに事前学習の進捗度などを確認して、教育品質の向上につとめています。

 

同じ配属先の実習生に実施した2017年と2018年のテスト結果

2017年

2018年

このテストでは、200点以上を合格点としています。合格者は2018年が一人増えていますが、飛びぬけて日本語学習が進んでいる生徒がいないため、配属先の企業様としては、どの生徒を軸にして(リーダー格として)指導をするか悩むところです。

過年度のテスト結果との比較を通じ、日本語授業の質を評価し、また、すでに日本に入国し、働いている先輩社員の働きぶりと事前教育時の成績の相関関係から指導内容の改善につなげるようにしています。

生徒にも前の実習生よりも日本語の勉強が遅れている、進んでいる、など相対評価をフィードバックすることで、生徒自身に自分の立ち位置を把握してもらい、今後の学習に生かしていってもらいたいと思います。

ミャンマーは多民族国家で、農業国のため、協調性が高い(日本人によく似ています)点は日本で働く上で評価できますが、他者と比べられたり、競争する機会に恵まれていないため、自己評価がかなり高いのが難点です。

テストの結果を元に、カリキュラムの見直し、生徒が所属するクラスの変更などの手立てをうっています。

ミャンマーからの技能実習生の送出しは、まだ人数がそれほど多くありませんので、今のところ、まだ、個別の対応ができています。今後も受け入れ企業様ごとに対応できるように努力していきます。

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